ニッポンハム食の未来財団はこのほど、茨城県つくば市のつくば研究支援センターで保育者を対象とした「食物アレルギーセミナー」を開いた。保育者向けは、昨年の京都市に続いて今回が2回目。前回と同様、オンラインでも開催した。
同財団の井出弘理事長が「今回は財団の地元、つくば市で市の後援により開催できた。ガイドラインの改定により食物アレルギーに対する考え方や対応、治療も大きく変化する。その中で保育所や幼稚園ではどう対応するべきか。今日のセミナーを通し、新しい知識を持って接していただきたい」とあいさつした。
同志社女子大学の伊藤節子名誉教授が「食物アレルギーの基礎知識と給食対応のポイント」について講演。卵、乳、小麦など、それぞれの対応における注意点などを示した。
続いて、大阪はびきの医療センター小児科の亀田誠主任部長が保育所やこども園における対応を、筑波メディカルセンター病院小児科の林大輔専門科長が茨城県の保育現場の現状についてそれぞれ語った。林氏は幼稚園教諭のアンケートをもとに、症状への認識度合いやエビペンの使用経験などについて説明した。その後、質疑応答が行われ、参加者から「小麦を使用しないおやつを提供するのはハードルが高い」「卵アレルギーでも加熱すると大丈夫と言われたがどうすれば良いか」といった声が挙がり、各講師が対応策などを述べた。
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