帝人(株)(内川哲茂社長)は8月24日、水溶性食物繊維「イヌリア」が静岡県内の小・中学校で提供される給食用パン素材として、静岡県学校給食会に採用された発表した。
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栄養士が「イヌリア」入りのパンを選択できるようになり、同県内の児童、生徒、教職員など最大で31万人に提供される。50g規格のコッペパン1個当たり4.1gの食物繊維を含み、「学校給食摂取基準」で定める同年齢の児童1食当たりの食物繊維の基準値「4.5g以上」の約9割が摂取できる。「イヌリア」が学校給食用の素材として採用されるのは初。
静岡県学校給食パン米飯協同組合(足立哲也理事長=全パン連副理事長)が主催する学校パン給食推進協議会静岡プロジェクトでは、減塩や食物繊維摂取量の課題解決とおいしさの両立に取り組んでいた。帝人は学校パン給食推進協議会に対し、「イヌリア」で食物繊維量を補強することを提案。
「レシピ開発や試食会を行った結果、栄養士をはじめとする現場担当者からも食物繊維の含有量とおいしさを高く評価されたため、このたびの採用に至った」。これまでも「イヌリア」はパン素材として採用が進んでいる。水に溶けやすいことから製パン時の添加が煩雑にならないのが特徴。ほんのりした甘みも添加できる。
〈米麦日報2022年8月25日付〉
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