「真如堂」と通称される真正極楽寺に伝えられる「真如堂縁起」は、3巻34段からなる。上巻は寺名と本尊の阿弥陀如来の由来と開山(かいさん)の戒算について述べる。中巻は同寺の創建の次第、下巻には同寺の変遷を伝えている。各巻末には青蓮院の尊鎮法親王(1504~50年)による奥書があり、それによれば詞書(ことばがき)は前大僧正公助の草案をもとに、上巻を「宸筆(しんぴつ)」すなわち後柏原天皇(1464~1526年)、中巻を伏見宮邦高親王(1456~1532年)と尊鎮法親王、下巻を三条西実隆(1455~1537年)と公助が寄合書きで執筆し、絵はすべて掃部(かもんの)助(すけ)久国の筆であることを記している。
図版で見られるように、右肩あがりの個性的な書風である。筆力が充実した力強い書風で、筆の遅速の変化がリズミカルで、細い筆遣いなどすらすらと筆がよく走っており、「爰に洛陽城の東、神楽岡の辺に、鈴/声山真如堂と号して、本尊は阿弥/陀如来にてまします。仏閣、其地神代の/古より其謂あり……」と詞書を読み進めていても心地よい。
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May 31, 2020 at 12:05AM
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重要文化財 真如堂縁起巻上詞書 リズミカルな筆の遅速=島谷弘幸 - 毎日新聞
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