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道徳の教科書に岡崎の三浦太鼓店 文化継承の「良い教材」 - 中日新聞

初代から受け継がれた太鼓の音にこだわる6代目の三浦さん=岡崎市本宿町で

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 一八六五(慶応元)年創業の岡崎市の老舗「三浦太鼓店」が、中学一年生の道徳教科書の題材として取り上げられている。出版した広済堂あかつき(東京都練馬区)の担当者は「伝統や文化がなぜ大切なのか、継承するためにどうしたらいいのかを考えるための良い教材になっている」と話す。

 三浦太鼓店は「伝統を守り、伝統を創る」を理念に、地域のお祭りで使う和太鼓などを作っている。六代目の三浦和也さん(40)は「会社経営者」「太鼓職人」「太鼓演奏者」という三つの顔を持ち、時代の変化に合わせた音作りに励んでいる。

 教科書では、数年前に店の初代が作った太鼓を三浦さんが修理したエピソードを紹介。修理後にたたいたら、自分が作っていた太鼓と同じ音が響いた。「太鼓の本質は音。初代に直接会って作り方を聞くことはできないが、私たちには初代が作った太鼓が残されている」と太鼓に宿された音を受け継ぐ大切さを伝えている。

 また、愛媛県のお祭りで使う太鼓を作ってほしいと頼まれ、「実際にどんな音を響かせているのか」と現地に行って自分の耳や目で確かめた話も掲載。広済堂あかつきの担当者は「どれだけ太鼓の形が変わっても、変わらないものがある。昔のことを調べて新しい知識を得る『温故知新』を重んじる三浦太鼓店の思いが生徒に伝われば」と話す。

 店は四月に岡崎市六供(ろっく)町から同市本宿町に移転した。製造工場が広くなり、地域の人が見学できる企画なども予定している。

 三浦さんは「伝統とは先人たちの知恵。古い太鼓からの生きた音を継承しつつ、新しいことに挑戦していきたい」と意気込む。

 (土屋あいり)

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