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滋賀の文化財かるた完成 彦根城や羽衣伝説など魅力満載 - 中日新聞

県内の文化財などをテーマにした「文化財かるた」。緑枠は一般、赤枠は小中学生=大津市京町の中日新聞大津支局で

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 「四百年 平和に過ごした 彦根城−」。神社や仏像、祭など、全国有数を誇る県内の文化財に愛着を持ってもらおうと、県教委が県民から公募していた「文化財かるた」が完成した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、七日のイベントと二十日に予定していた「巨大かるた大会」は中止になったが、担当者は「どの作品も特徴を捉えて、よくできている。多くの人に遊んでもらいたい」と話している。

 かるたは縦七・四センチ、横五・二センチ。県内にある「伝えたい、残したい魅力ある地域の文化財」「身近にあって愛着のある地域の文化財」をテーマに公募し、小中学生の部と一般の部でそれぞれ四十四枚を作った。世界遺産の比叡山延暦寺や国宝の彦根城など有名な文化財から、余呉の羽衣伝説や近江商人など地元に愛される歴史資産まで、七十五の文化財などを取り上げた。

 二〇一七年度に読み句を募集し、計三千五十七句が集まった。ここから、有識者らが頭文字で計八十八字分の作品を選定。翌年度に絵札を募集し、千二百四十九作品が集まっていた。

 県教委文化財保護課の細川修平課長補佐は「別々に募集したので、全然違うイメージで書いてある作品もあった」と話す。例えば、野洲市から彦根市までを結ぶ朝鮮人街道を題材にした「通信使 朝鮮街道 名を残し」(一般)という句には、朝鮮通信使の絵を描いている一方で、石碑や電柱も立っている。細川課長補佐は「今と昔を重ねて、イメージを膨らませている」と称賛する。県内最大の安土瓢箪(ひょうたん)山古墳(近江八幡市)を題材にした「昔の人 瓢箪山で 夢見てる」(小中学生)という句でも、現在の草が生えた古墳の様子に、刀を持った王がたたずんでいる絵を採用した。

 今後はイベントや講座で配布する予定。細川課長補佐は「かるたで遊んで、文化財に興味を持ってもらい、現地にも足を運んでほしい」と話す。

 かるた作成と同時に、全八十八枚の説明や場所、文化財の写真を掲載したガイドブックも製作した。A4判八十四ページで千五百部を印刷。全ての応募作も掲載している。かるたは今後、県のホームページからダウンロードできるようにする。

 (堀尾法道)

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March 18, 2020 at 03:12AM
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