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クジラ「淀ちゃん」沖合に沈める方針 「食物連鎖の観点からも悪くない」辛坊治郎、松井大阪市長の方針受け指摘 - ニッポン放送 NEWS ONLINE

キャスターの辛坊治郎が1月17日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。大阪市の松井一郎市長が17日、大阪湾の淀川河口付近で確認され、交流サイト(SNS)上で「淀ちゃん」と名付けられたマッコウクジラの死骸について、船で沖合に曳航し、沈めて処分する方針を固めたことについて、「食物連鎖の観点からも悪くない」と指摘した。

川岸近くに漂着したマッコウクジラの死骸 =2023年01月16日午後7時27分、大阪市此花区 写真提供:産経新聞社

大阪市の淀川河口近くで死んでいるのが確認されたマッコウクジラについて、松井一郎市長は大阪湾の沖合に運んで沈める方針を記者団に明らかにした。破裂を防ぐため、中にたまったガスを抜き、船で運搬する。

辛坊)私はマッコウクジラに“少し詳しい”ので、友人として松井さんにメールしました。クラウドファンディングでお金を集め、骨格標本にして海遊館(大阪市港区)に展示したらどうかと提案してみたんです。そうしたら、返信がきました。松井さんによると、既に近隣に腐臭が漂い始めているため、住民に迷惑がかからないよう沖合に運んで沈めることにしたとのことでした。体長が約15メートルもありますし、体内のガスが破裂すれば、さらに腐臭被害が広がる恐れがありますからね。

もったいない気もしますが、海に沈めることには一定の合理性があると思います。食物連鎖の頂点にいるクジラは大量にイカや魚、プランクトンを食べます。ただ、クジラもやがて死にます。そして、海で腐敗した巨体はプランクトンによって分解されます。そうやって食物連鎖が成り立つため、陸揚げして標本にするよりは海の中で養分になるほうが、海の栄養循環という観点では意味があります。

大阪湾の漁業従事者に聞くと、「漁獲量が減っている」と言います。私も大阪湾で船に乗りますが、この30年くらいで魚影が薄くなったと感じます。そうした中、クジラの死骸を海に沈めることは、悪い方法ではないと思います。

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