小杉高生下絵デザインも 「地元の伝統技感じて」
射水市三ケのあいの風とやま鉄道小杉駅の隣接地で十二月十八日にオープンするビジネスホテル「スーパーホテル富山・射水」で、鏝絵(こてえ)の名人・竹内源造(一八八六〜一九四二年)の出身地にちなんで制作された鏝絵の作品四点が展示される。 (武田寛史)鏝絵は左官職人が壁や土蔵などに漆喰(しっくい)を盛り上げて造形する伝統技。同社は地域色が豊かなビジネスホテルを目指し、宿泊客が小杉地区の鏝絵文化に触れることができる。
一階の大型作品や二階の天然温泉に掲げる案内作品を制作したのは富山市茶屋町の造形作家・丹羽富美子さん(75)=元富山美術工芸専門学校・富山商船高等専門学校非常勤講師。夫でフレスコ壁画家の洋介さん(77)=富山大名誉教授=と、洋介さんの教え子や左官職人も協力した。
一階の大型作品のタイトルは「順風満帆」(縦横約二メートル)。富山湾の深海から湧き上がる波の中央に、日本一と評される最大級の鏝絵「双龍(そうりゅう)」(射水市竹内源造記念館所蔵)にちなんだ龍を配置し、立山連峰とライチョウ、帆船海王丸、シロエビ、ホタルイカ、ベニズワイガニ、ブリ、アジサイといった射水市や富山を象徴する作品をちりばめた。
二階の天然温泉「東風(あいのかぜ)の湯」の案内作品は鳥獣戯画をアレンジした作風で、深山から湧き出す温泉にサルやウサギが入っている温かみのある作品。二階食堂の作品「花テラス」は地元の小杉高校で美術を学ぶ二年生三人と三年生六人が花の下絵を描き、教職員が鏝絵に仕上げた。チューリップやユリなど十六種類の花のパネルの組み合わせが食堂を明るくしている。フロントに置かれるシロエビとホタルイカをモチーフにしたオブジェも丹羽さんが手掛けている。
丹羽さんは「ビジネスや観光の宿泊客が楽しく感じ、やる気が湧いてくるような作品にした。地域に開かれたホテルで地元の文化を感じてほしい」と話す。
ホテルは、スーパーホテル(大阪市)が建設。県内では高岡市に続く二カ所目。七階建ての百一室。
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