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中国人が「食べ残し文化」を見直し、日本の食事に衝撃を受ける理由(ダイヤモンド・オンライン) - Yahoo!ニュース

 習近平国家主席が「今の中国の食べ残しの現状を目にして、衝撃を受け、心を痛めている」と語り、食べ残しに警鐘を鳴らした。もともと中国では、外食で客人をもてなす際には、ホスト役は食べきれないほどの大量の料理を注文し、客人もわざと食べ残すのを礼儀とする文化が根強くある。このため、中国のマスメディアやSNSでは「食べ残し」についての話題や議論で盛り上がっている。(日中福祉プランニング代表 王 青) 【この記事の画像を見る】 ● 中国のマスコミやSNSでは 「食べ残し」が話題に  最近、中国のマスコミやSNSでは、中国のレストランで毎日発生する「食べ残し」についての話題で賑わっている。  これらによると、中国の主要都市の外食産業で廃棄される食べ残しの量は1日1700万~1800万トン。とりわけ、上海は6000トン、成都は2200トン、杭州はなんと1.2万トンと驚くべき数字である。金額で計算すると、廃棄される食べ残しは年間2000億人民元に上り、2億人分の1年間の食料費に相当するという(※筆者注:実はこれらデータはさまざまなものが発表されており、どれが正確なのかは判断が難しい。とにかく欧米諸国や日本などに比べ、大量の食べ残しが発生していることは確かである)。  中国のレストランでは、大量の食べ残しが捨てられていく光景が日常的に見られる。炒め物や蒸し物、各種の点心、主食の麺類やご飯類など、そして、一箸も付けてない料理も無情にゴミ箱に廃棄されていく。

 学校の食堂も同じだ。北京の主要大学の食堂を調査した結果、毎日ゴミ箱に捨てられる食べ残しの量は、提供する食料の3分の1を占めている。  なぜ、これほどの食べ残しが発生するのか。  そもそも中国の習慣では、お客さんを食事でもてなす際は、食べられる量より多めに注文するのが礼儀である。そして、最後に料理を残すことは、「満足してお腹いっぱい食べたという証拠」と考えられている。特に、魚料理は食べ残す習慣がある。なぜなら、中国語の「魚」と「余」が同じ発音で、つまり「余る」は余裕があり、「縁起がいい」とされるからだ。  これは、「食事を残してはいけない」「出されたものは、すべて食べないと失礼だ」と考える日本とは、まったく逆の食文化であろう。  こうした日中の食文化の違いから、これまで中国で食事をご馳走になったことがある日本人は、誰もが次のような体験をしたことがあるだろう。  中国人にレストランに招待され、テーブルに次から次へ料理が運ばれてくる。日本人はホストに地元のおいしいお酒を勧められながら、お皿をきれいになるまで一生懸命食べる。ホストの中国人は、日本人の食文化を知らず、日本人のお客さんが料理を気に入ってくれていると思い込んで、どんどん追加注文する。それがエンドレスに続く……。 ● 無理しても 食べようとする日本人  実際、筆者も仕事で度々このような場面に遭遇してきた。  以前、筆者と一緒に中国を訪問した日本の医療関係者(男性、40代)が次のような体験をしたという。  「上海や北京で食事に招待されると、その圧倒的な量と質に驚かされる。着座をして乾杯の準備をしている間に、どんどんと料理の皿が出てくる。乾杯して食べ始めてからしばらくすると、さらに炒めもの、揚げ物、蒸し物など次から次へと、回転テーブルに運ばれてきた。なんと、さっきのは単なる冷菜で、これからが本格的な料理タイムだという。会食の参加者と対話と乾杯を繰り返しながら、何とか一通り手をつけて『もう満腹だ』と思うと、尾頭付きの大きな魚、大皿のスープ、そして、小籠包、エビむし餃子、麺、果物の盛り合わせ…。テーブルに載せきれない料理は、他の料理の上に重ねて載せる。『食べ物を残してはいけない』と子どものころに教えられてきたので最初のうちはかなり頑張ったが、これはさすがに食べ切れない」

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August 25, 2020 at 04:01AM
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