文化財保護で寺と商店街が協定｜NHK 首都圏のニュース - NHK NEWS WEB

フランスのノートルダム大聖堂や沖縄の首里城の火災を受け、地域の力で貴重な文化財を守ろうと横浜市の寺と近くの商店街が、消火活動に協力することなどを定めた協定を結びました。

協定を結んだのは、平安時代に建立されたと伝わる「弘明寺」とその近くにある「横浜弘明寺商店街」の組合です。
寺には、国の重要文化財に指定されている「木造十一面観音立像」があり、参拝に訪れる人が絶えず、地元の象徴的な存在となっています。
協定では、寺で火災が起きた際には商店街の人たちがかけつけて初期消火にあたるほか、風水害にも備えて連携を図っていくことが定められていてきょうは早速、商店街からブルーシート２枚が提供されました。
弘明寺の４９代目の住職、美松寛昭さんは、「観音像は戦火や火災をのがれて人々の幸せを祈り続けてきました。地域の助けもかりて、未来永劫にお守りしたい」と話していました。
また商店街は、もともと寺の参道に並んでいた店が始まりだということで、組合の長谷川史浩理事長は「寺と観音像は私たちの心のよりどころです。何か起きたときにはすぐにかけつけたい」と話していました。
横浜市消防局によりますと、寺と商店街の間でこうした協定が結ばれるのは全国でも珍しいということです。

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August 20, 2020 at 01:07PM
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