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<コロナと生きる@いばらき>高校「文化部のインターハイ」 「総文祭」今年はWEBで 13部門に県内から40校 - 東京新聞


自然科学部門で総文祭に臨む(左から)大橋拓海さん、菊池聖騎さん、小野倖輝さん=日立市の日立北高で

自然科学部門で総文祭に臨む(左から)大橋拓海さん、菊池聖騎さん、小野倖輝さん=日立市の日立北高で

 高校の文化系部活動の成果を競う「全国高校総合文化祭(総文祭)」が31日、インターネット上で開幕した。本来は、高知県に全国から高校生が集まりパフォーマンスを披露する予定だったが、新型コロナウイルスで開催方法が変更され、ネット上で公開されることになった。本県からは13部門で計40校が出場。参加する高校生は「やれることはやった」と評価を待っている。(水谷エリナ)

 総文祭は全国の高校生が演劇や写真、書道で競ったり交流したりし、「文化部のインターハイ(全国高校総合体育大会)」とも呼ばれる。毎年夏に各県が持ち回りで開催しており、今年で四十四回目。本県では二〇一四年に開かれた。

 今年は高知県で三十一日〜八月六日に開催される予定だったが、緊急事態宣言下の五月十二日、主催する文化庁や全国高校文化連盟などが開催方法の変更を発表した。

 今回は「WEB(ウェブ) SOUBUN(ソウブン)」と銘打ち、全国の高校から集まった演劇や演奏の動画、美術や書道作品の画像などを特設サイトで順次アップされ、十月末まで公開される。一部の部門では審査があり、賞が公表された。

 県高校文化連盟によると、全二十三部門のうち、本県は、美術・工芸や書道など十三部門に出場。県立並木中等教育学校(つくば市)は吹奏楽や放送など最多の五部門にエントリーした。

 自然科学部門には、県立日立北(日立市)の科学部は初参加。三年生の小野倖輝さん(17)と大橋拓海さん(18)、菊池聖騎(いぶき)さん(17)の三人は「三人で頑張ってきたので、いい評価をもらえたら」と力を込める。

 科学部は研究テーマを決め、実験結果をまとめて研究発表会などで披露している。小野さんらは「人工イクラ」作りに使われるアルギン酸ナトリウムの水溶液にエタノールを加えてからゲル化させると、粒子が動き回る現象に着目した研究に打ち込んできた。

 五年前に偶然、先輩がこの現象を発見したのが研究の始まりだった。三人が研究を受け継ぎ、小野さんと大橋さんが論文執筆の中心となり、菊池さんが実験を主導して研究を重ねた。昨年十一月にあった予選の位置付けの発表会で物理部門の最優秀賞を受賞し、総文祭への出場を決めた。

 「出るからには最優秀賞を取りたかったし、自信もあった」と振り返る大橋さん。総文祭に提出する論文を執筆するため、さらなる実験が必要だったが、新型コロナウイルスによる休校が三月から五月まで続いた。三人で集まるのも難しかったが、なんとか間に合わせた。

 小野さんは「東京の感染者が減り始めて、もしかしたら八月には収まって、(総文祭が)できるかなという思いもあった」と残念がる。高知に行く楽しみもなくなったが、「ウェブで頑張ろうと気持ちを切り替えた」と前を向いた。

 特設サイトでは論文の要旨の公開が始まり、高知県内の大学教員による講評がある予定。部門独自の表彰が実施される場合もある。

 研究は今後、後輩が受け継ぐ。大橋さんは「後輩にはさらに精度の高いものにして、高みを目指してほしい。来年総文祭に出て、いい賞を取ってくれたら自分たちもうれしい」と期待を寄せる。


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August 01, 2020 at 05:31AM
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