明るい時間からカラオケを楽しむ「昼カラ」で新型コロナウイルスの集団感染が北海道で相次ぎ、高齢者が中心の利用客に不安が広がる。「安心してマイクを握ってほしい」。東京都江東区の老舗店が、清潔な自分だけの専用マイクを導入した。バブルの残り香漂う時代、自らが手掛けたヒット企画を復活させた。 (浅田晃弘)
都営新宿線西大島駅から徒歩2分。昼下がり、飲食店ばかりが入居するビルの7階にエレベーターで昇ると、吹き抜ける風に乗って演歌が聞こえてきた。
カラオケ喫茶「
◆壁にキープBOX マイク1本2万円
店内の壁に、たくさんのマイクが入ったアクリルケースがあった。「マイクキープBOX」と書いてある。常連客が、ウイスキーのボトルキープをするように、自分の専用マイクをキープしている。
「見たことないでしょう」。店を経営するシンガー・ソングライター
新型コロナの影響で4月から2カ月近く休業することになり、開店から25年の店をリニューアルすることにした。客の健康を守るために何ができるか考えた。
ステージ、テーブルに
「マイクキープは1度、ブームを起こした体験があったんです」。流さんは、1990年代初頭に「カラオケコンサルタント」として、活動していた時代を振り返る。
◆30年前は業界に新風 500本キープも
江東区の門前仲町で、カラオケボックスの企画を依頼されたとき「ボウリングの『マイボール』のようにカラオケファンのステータスになる」と提案した。店名はストレートに「マイマイク」。バブル文化を体現したような店には、多いと500本のマイクがキープされた。「カラオケ業界に新風」と、メディアの取材が殺到した。
アイデアの実現に多額の予算を自由に使わせてくれた「マイマイク」のオーナーに恩義を感じ、自分の店でマイクキープを導入しようとは思わなかった。でも、あれから30年近くがたった。「マイマイク」も、とうに閉店した。「そろそろ、いいでしょう」。封印を解くことにした。
◆高齢者ら集う昼カラ「安心して」
「昼カラ」の先駆者でもある。80年代に区内で経営していた店で始めたばかりのときは、客がまったく来なかった。都バスや新聞に広告を出して、やっと時間つぶしの営業マンらが集まるようになった。高齢者の社交場になっている今は、隔世の感がある。
専用マイクの導入を、流さんに提案した区内の常連客の小林邦夫さん(76)は「カラオケは生きがい。家でも練習しているが、店で歌うのが1番。安心のための工夫はうれしい」と話していた。
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July 17, 2020 at 11:50AM
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