Search

新型コロナ>「文化の火」消さぬ 経済へ偏る支援に警鐘 熊谷在住・バリトン歌手の原田さん:埼玉(TOKYO Web) - 東京新聞

「文化の火を消さないで」と訴える原田さん=いずれも熊谷市で

写真

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、コンサートなどイベントの中止が相次ぎ、多くの音楽家は窮地に立たされている。二〇一八年にイタリアの国際オペラコンクールで日本人として初優勝し、世界のオペラ歌手の仲間入りをした熊谷市在住のバリトン歌手、原田勇雅(ゆうや)さん(39)も、二カ月ほど前から活動の場を失った。「文化の火を消してはならない」と、芸術家らへの支援を訴えている。(渡部穣)

 「二月下旬から自粛ムードが高まり、三〜五月のイベントは全てキャンセル。六、七月は大丈夫だろうかと悩んでいる状態」と原田さん。コンサートだけでなく、子どもたちの音楽教室も休止にせざるを得なかった。音楽仲間の大半は失業状態で、音楽以外で生計を立てる手段を考えねばならない状況に追い込まれているという。「貯金を切り崩して生活している」と話す。

 そんな中でも、「音楽家として今何ができるだろうか」と考えている。地域コミュニティーラジオ「FMクマガヤ」で番組枠をもらい、音楽と触れ合う機会が激減してしまった子どもたちに向けてクラシック音楽を楽しく語る「教室」の放送を始めた。いつでも活動が再開できるよう、自宅でボイストレーニングも続けている。

 「音楽は心から炎を、目から涙を運ぶものでなくてはならない」。原田さんが好きなベートーベンの言葉だ。「日本は経済活動と文化活動を分断して考えがちだが、みんなひっくるめて一つの社会を作り上げているはず。経済だけを優先した社会は冷たいものになってしまう」と、経済対策に偏る今の行政の姿勢に疑問を投げ掛ける。

 「人は皆、ただ生きているのではなく、何か心の炎を燃やして生きている。その炎を燃やし続けるために最も必要なものが文化。音楽は心の炎を燃やすための燃料です。文化の火を消してはならない」と訴えた。

地域コミュニティーラジオのFMクマガヤで作曲家モーツアルトについて話す原田さん(左)

写真

この記事を印刷する

Let's block ads! (Why?)



"文化" - Google ニュース
May 02, 2020 at 05:42AM
https://ift.tt/3bWJfQ8

新型コロナ>「文化の火」消さぬ 経済へ偏る支援に警鐘 熊谷在住・バリトン歌手の原田さん:埼玉(TOKYO Web) - 東京新聞
"文化" - Google ニュース
https://ift.tt/33JSEW7
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update

Bagikan Berita Ini

0 Response to "新型コロナ>「文化の火」消さぬ 経済へ偏る支援に警鐘 熊谷在住・バリトン歌手の原田さん:埼玉(TOKYO Web) - 東京新聞"

Post a Comment

Powered by Blogger.