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書の美 重要文化財 融通念仏縁起巻上詞書 筆の弾力巧みに使い=島谷弘幸 - 毎日新聞

 金銀泥で蝶(ちょう)や鳥、そして草花の下絵を描いた料紙に、阿弥陀三尊の名号、さらに八幡大菩薩(ぼさつ)の託宣「法華即我身 我亦極楽主/汝讃嘆於我 我来迎於汝」と和歌「極楽へゆかむとおもふ心にて/南無阿弥陀仏といふ……」を書写した部分である。「融通念仏縁起巻」は、融通念仏宗の開祖である良忍(1073~1132年)が融通念仏を感得し、勧進をはじめた由来、そして没後の霊験譚(たん)、念仏の功徳などを描いたものである。念仏勧進のため正和3(1314)年に最初の作品が成立し、明徳2(1391)年に制作された木版の大念仏寺本以降、広く作られていった。この禅林寺本は、木版本を基にした清凉寺本の構成から図様にいたるまでを踏襲している。

 図版は、上巻の巻頭部分の後半にあたる。金銀泥の下絵を施した料紙に絵巻の詞書(ことばがき)の筆を執る人物は貴顕に限られ、この筆者も後花園天皇(1419~1470年)である。天皇は、伏見宮貞成(さだふさ)親王(後崇光院)の第1王子として生まれ、正長元(1428)年に数え年10歳で践祚(せんそ)されて以来、36年という長い在位であった。ところで、父の後崇光院は、和歌や漢詩、書道などさまざまな技芸を能(…

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May 17, 2020 at 12:17AM
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