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書の美 重要文化財 松尾社法楽和歌 尊氏の人間性あふれ=島谷弘幸 - 毎日新聞

 足利尊氏(1305~58年)は、観応2(1351)年から翌年にかけて、弟・直義との合戦、和睦を繰り返していた。この法楽和歌は、尊氏自筆による奉納文に「於江州醍醐寺依有霊夢事」とあるように近江(滋賀県)の長浜にある醍醐寺の陣中において尊氏が見た霊夢によって、嫡男の義詮(よしあきら)(1330~67年)と側近とともに「神祇」の歌題で和歌を詠じて、帰京後に、これらの懐紙を巻物に仕立てて松尾社に奉納した。尊氏の和歌「おさまれとわたくしも/なくいのるわか/心を神もさそまも/るらむ」は、私心なく世の中がおさまるようにただひたすらに祈る私の心を、神も守ってくれるであろう、とその楽観的な性格が見える。

 尊氏は鎌倉時代末期から南北朝時代にかけて戦乱に明け暮れた日々を送ったこともあり、神仏を深く信奉していた。後に醍醐寺三宝院院主、大僧正となる賢俊との深い交流が知られるほか、夢窓疎石に深く帰依して禅宗も学んでいる。また、後醍醐天皇の菩提(ぼだい)を弔う天龍寺の造営やこの法楽和歌の3年後の文和3(1354)年には尊氏の鎮魂の思いが込められた一切経の書写事業である「尊氏願経」を京都の等持院に奉納するのを…

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May 03, 2020 at 12:17AM
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