千葉県匝瑳市で穀物のもみ殻やゴミを取り除く農具「み」の伝統的な作り方を学ぶ教室が開かれました。
農具の「み」は穀物の実を入れて揺することでもみ殻やゴミを取り除く道具で、匝瑳市木積地域に伝わる藤と竹で製作する技術は国の重要無形民俗文化財に指定されています。
4日の教室には保存会のメンバーのほか、神奈川や栃木から昔の道具に関心にある人など20人が集まりました。
4日は作業を屋外でしたり、工房の窓を開けて換気を徹底したりと新型コロナウイルスの感染予防策がとられました。
そして土に埋めて柔らかくした藤のつるからなめして使う皮をはがしたり、篠竹の割りヒゴに藤の皮を編み込んだりしました。
最盛期だった大正時代には、木積地区周辺で130戸、およそ430人が「み」作りに従事して年間13万枚が生産されていたという記録も残っています。
神奈川県から参加した小口恵美香さん(21)は「自然由来の生活や道具に興味を持っています。みんなで作業することが楽しく仕上がりも楽しみです」と話していました。
保存会の行木光一さんは「江戸時代から伝わり明治・大正時代にはこの地域を支えてきた産業です。この技術を長く伝えていきたいです」と話していました。
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April 04, 2020 at 01:31PM
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