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文化庁 好事例として県内2件紹介 津山・城東地区宿泊施設整備など - 山陽新聞

津山市城東地区の宿泊施設整備などを取り上げた文化庁のハンドブック

津山市城東地区の宿泊施設整備などを取り上げた文化庁のハンドブック

 文化庁がまとめた「文化財保護のための資金調達ハンドブック」で、岡山県内から日咩坂鐘乳穴(ひめさかかなちあな)神社(新見市豊永赤馬)の奉納刀研磨プロジェクトと、町並みに江戸時代の風情が残る津山市城東地区の宿泊施設整備が紹介された。研磨プロジェクトはインターネットを通じて資金を募るクラウドファンディング、宿泊施設は公共が運営権を民間に有償で与えるコンセッション方式の好事例として取り上げられている。(咩は口ヘンに羊)

 ハンドブックは、地域活性化ファンドからの投資▽ふるさと納税▽PFI(民間資金活用による社会資本整備)―などを取り入れた計28例を紹介。全国の自治体職員や文化財所有者、まちづくり関係者らに参考にしてもらう。

 研磨プロジェクトは日本美術刀剣保存協会県支部と神社が2018、19年に実施。5千円以上の寄付者に対し、刀の形や刃文を紙に写し取った「押形(おしがた)」を返礼品として贈り、目標の40万円を上回る約150万円を集めた点などが評価された。

 宿泊施設は国の重要伝統的建造物群保存地区にある町家群(津山市所有)を活用。今年7月予定のオープン後、市が市内の企業に20年間の運営権を与え、対価として7405万円を得る。コンセッション方式は空港など大規模施設の運営で導入されるケースが多く、文化財への適用は「極めて珍しい」(文化庁)という。

 A5判、63ページ。3千部作製。希望者に無料配布している。文化庁のホームページでも閲覧できる。問い合わせは同庁地域文化創生本部(075―330―6734)。

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April 30, 2020 at 08:23AM
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