「ねこ」を仕立てる平山さん=上松町で |
![]() |
三年前から木曽地域の伝統的な防寒着「ねこ」を製作している上松町の平山ちか子さん(78)が、体験講座で講師を務めるなどして後進の育成に力を入れている。町地域おこし協力隊員の二宮美香さん(42)と協力して、作り手が減少している上松の「ねこ」をPRしようと意気込む。
「ねこ」は背中部分に綿が入り、袖と前身頃がないはんてんで、ランドセルを背負うようにして着る冬の防寒着。平山さんが作るのは上松町に伝わる「ねこ」で、商標登録されている南木曽町の「なぎそねこ」と比べて背中の綿が薄い。
真綿が入っているので薄くても保温性が高く、上着やシャツの下に着ることができる。二宮さんによると、現在、町内で「ねこ」を作っているのは五、六人程度だという。
平山さんが「ねこ」を作るようになったのは、二〇一七年に二宮さんから「ねこを作りたいんです」と相談されたことがきっかけ。それまで作ったことはなかったが、上松の「ねこ」の機能性にほれ込んだ二宮さんの熱意に押されて、一五年に亡くなった母中沢ふさゑさんが残した「ねこ」の糸をほどきながら独学で作り方を学んだ。
平山さんは全て手縫いで作るため、一着に五時間ほどかかる。形崩れしないよう、脇と腰の端の生地と綿を一緒に縫うなど丁寧に仕上げている。
二宮さんは、多くの人に上松の「ねこ」を知ってもらおうと、平山さんを講師として製作体験講座を昨秋に五回開催した。いずれも盛況で、平山さんに着物を「ねこ」に仕立ててほしいという依頼も相次いだ。
平山さんが作った「ねこ」を手にする二宮さん。薄くても暖かく、上着やシャツの下に着ることができる=上松町で |
![]() |
平山さんは「軽くて暖かいと評判がいい。若い人も作れるようになってほしいのでこれからも講座をやりたい」と意気込んでいる。
二宮さんも「上松のねこはあまり知られていないが、独特の文化なのでおもしろい。量産はできないが、ねこを作れる人を増やしてビジネスプランを考えていきたい」と意欲を見せている。
平山さんの「ねこ」は一着三千五百〜五千円。生地の持ち込みにも対応している。(問)平山さん=0264(52)3495
(中田弦)
"伝統的" - Google ニュース
February 08, 2020 at 03:08AM
https://ift.tt/3bjYxyh
伝統防寒着「ねこ」知って 上松の平山さん、後進育成に力 - 中日新聞
"伝統的" - Google ニュース
https://ift.tt/2uBcUNS
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update
Bagikan Berita Ini
0 Response to "伝統防寒着「ねこ」知って 上松の平山さん、後進育成に力 - 中日新聞"
Post a Comment