抹茶製造販売で国内トップクラスのあいや（愛知県西尾市）は21日、同市内で海外の現地法人の社長を集めた新年恒例の会議を開いた。海外では一時期の抹茶ブームは過ぎ去ったものの、文化として定着し始めている状況が報告された。同社の2020年1月期の海外売上高比率は、5年前から2割増え、約55%になる見込み。
各国の抹茶市場を報告する、あいやアメリカの杉田文弘社長（左）とあいやヨーロッパのトーマス・グルーマー社長
あいやは米国、ドイツ、中国、タイなどに現地法人を持つ。各国の抹茶の販売先で最も多いのは、抹茶チョコなど食品に混ぜる加工用だ。「米国では栄養素の高い食品として注目されていて、プロテインパウダーに混ぜる事例がある」（あいやアメリカの杉田文弘社長）という。
あいやアメリカは抹茶がメディアで取り上げられることも多く、ここ5年毎年売り上げが前年比で2割ほどの伸びを続けてきたが、今期は前期並みに落ち着く見通しだ。ウーロン茶の消費が多い中国ではスターバックスの抹茶ラテが火付け役となり「インスタ映え」すると人気になったが、熱気は縮小傾向だという。
欧州では肌に良いとして美容食品として流行している。あいやの杉田武男社長は「現地は中国メーカーの安い粗悪品が多い。ただ、栄養素に大きな差はないため、味の違いを説明するのが難しい」と話す。それでも独特の味を生かせる素地がある欧州で需要を掘り起こし「5年以内に海外売上高比率6割超えを目指したい」とした。
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January 21, 2020 at 05:30PM
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抹茶のあいや、海外社長会議 ブーム一段落も文化定着 - 日本経済新聞
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