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文化財の百貨店建築がホテルに変身、大阪・難波に「シタディーン」初お目見え - 日経テクノロジーオンライン

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 建築家の鈴木禎次(ていじ、1870~1941年)の設計で昭和初期に竣工した高島屋東別館(大阪市浪速区日本橋3丁目)の改修工事が完了。2020年1月20日、ホテル「シタディーンなんば大阪」が新規開業し、同時に、既存の「高島屋史料館」が改装オープンを迎えた。

南西側から見た外観(写真:日経アーキテクチュア)

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 高島屋東別館は、1928(昭和3)年に南側の一部が竣工。34年、37年と増築し、ほぼ現在の形となった。竣工から66年までは松坂屋大阪店だったが、68年から高島屋が東別館として使用を開始。高島屋の事務所のほか、70年に開館した高島屋史料館として使用していた。

西側の堺筋から外壁を見上げる(写真:日経アーキテクチュア)

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 建物は鉄骨鉄筋コンクリート造、地下3階・地上9 階。延べ面積約 4.1万m2。全体にアールデコ調のデザインでまとめられており、堺筋側の2階に見える11連アーチや、約67mも続くアーケードが特徴だ。昭和初期の百貨店建築として貴重であると評価され、2019年3月に登録有形文化財(建造物)に登録された。耐震工事は16年に実施済みだ。

北西から見た外観(写真:日経アーキテクチュア)

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堺筋に沿って約67m続くアーケード(写真:日経アーキテクチュア)

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 高島屋は、保有資産の有効活用に向けてこの建物の大規模リニューアルを検討するなかで、訪日外国人に人気の高い「黒門市場」を擁する日本橋エリアという立地を生かし、ホテル事業を組み込むことを計画。サービスレジデンスを世界展開するアスコットのブランド「シタディーン」をメインテナントとして誘致した。日本では東京に2件、京都に1件を展開しており、大阪は初進出となる。

 オープニングセレモニーで高島屋の村田善郎社長は、「アスコットはそれぞれの都市の建物の価値を生かしながら宿泊施設を運営している。我々が手を組むのにふさわしいパートナーだった」と語った。

1月20日午前に行われたオープニングセレモニーの様子。右から2人目が高島屋の村田善郎社長。右から3人目がアスコット社のケビン・ゴーCEO(最高経営責任者)(写真:日経アーキテクチュア)

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 賃貸面積をこれまでの約4倍の1.8万m2に拡大し、館全体の収益性を高めるとともに、既存の史料館、自社事務所も刷新。史料館の発信機能や、オフィス機能の強化を図った。

改修前と改修後の用途の比較(資料:高島屋)

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 今回の改修の設計・施工は竹中工務店。ホテルの内装や家具の設計は高島屋スペースクリエイツが担当した。高島屋の投資額は、賃貸エリア89億円、自社用エリア56億円だ。

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