兵庫県三田市屋敷町の県指定重要文化財「旧九鬼家住宅」への落書き事件で、市は29日、復旧費40万7千円を投じて母屋の玄関や壁につけられたスプレー、ペンキを除去して修繕作業を終えたと発表した。縦90センチ、横1・2メートルの「死」の文字は白く浮き上がったような状態になったが、市は2~3年後には周りの木材の色になじんで見えなくなるとみている。三田署は引き続き器物損壊事件として調べる。(山脇未菜美)
事件は昨年12月9日早朝に発覚。隣接する「三田ふるさと学習館」を含めて計11カ所に何者かが落書きしていた。市の入札で落札した建設会社が同23日から今年1月17日まで約1カ月かけて塗料を取り除いた。
市や建設会社によると、最も難航したのが、玄関扉の「死」の文字だったという。吹き付けられた緑色のスプレーが木材に染み込んでいたが、県市から「木は削らないでほしい」との要望があり、板は張り替えられなかった。このため専用の溶剤を布につけて拭き取り、凹凸のある木目はブラシや、先端が丸い工具でこすった。
その結果、木材に入り込んだ塗料はところどころに残ったまま。取れた部分も木材の汚れを落としてしまったため、「死」の文字が白く浮かび上がってしまったという。ただ今後、日に焼けるなどするうちに周辺の木材と同様に黒っぽくなり、残った緑色も目立たなくなるとしている。
一方で、しっくい壁については、線を引かれた青色のペンキを拭き取った上で、しっくいを塗り直すことで、ほぼ完全に修復。学習館の窓や看板は、赤色のペンキを完全に除去できたという。
同住宅は、1876(明治9)年ごろに建てられた擬洋風建築の町家。三田藩の家老を務めた九鬼家の15代当主で鉄道技師だった九鬼隆範(1835~1908年)が設計し、1998年に県の重要文化財に指定された。市は加害者が判明すれば損害賠償を請求する方針で、今後は防犯カメラの設置も検討している。
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January 30, 2020 at 05:30PM
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文化財の「死」の文字除去 2~3年後になじむ? - 神戸新聞
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