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「奥村家上屋敷跡土塀」「銅造菩薩立像」 市文化財に指定へ - 中日新聞

用水沿いに立ち、江戸時代の趣を感じさせる土塀=金沢市下石引町で

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 金沢市文化財保護審議会は十七日、加賀八家ゆかりの「奥村家(宗家)上屋敷跡土塀」(下石引町)と、西光寺が所有する「銅造菩薩立像(ぼさつりゅうぞう)」(暁町)を市文化財に指定するよう市教委に答申した。市教委の議決をへて指定が決まれば、市文化財は二百二十七件になる。

 土塀は、加賀藩の家老を代々務めた八つの家系「加賀八家」の一つ、奥村家の宗家(本家)の上屋敷にあったもの。加賀八家の上屋敷跡で現存する唯一の土塀で、敷地は現在、金沢医療センターになっている。

 石積みの上に瓦ぶきの土塀がある構造で、総延長は市内最長の二百六十七メートル。ただし三十二メートルは、上の土塀部分が一九八一(昭和五十六)年の「五六豪雪」で壊れて新しく修繕したため、下の石積みのみ指定対象とした。

7世紀後半に作られたとみられる銅造菩薩立像(金沢市提供)

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 このうち百七十二メートルは江戸時代後期に築造され、残る九十五メートルは一九(大正八)年、路面電車の軌道敷設工事に伴い、増築された。加賀八家の屋敷の風格を伝えるとともに、近代の都市構造の変遷を示す貴重な建造物となっている。

 銅造菩薩立像は、七世紀後半の白鳳時代に鋳造されたとみられる高さ三十センチの銅製仏像。市内で確認された仏像で最も古く、県内でも最古級。宝冠をかぶり、両手で玉をささげ持つ姿をしている。表面は荒れているが底には鍍金(ときん)(メッキ)が残っており、本来は表面が滑らかで全体が金色だったことがうかがえる。

 立像は、鳥取県大山町(だいせんちょう)の国の重要文化財の仏像と形が酷似しており、同じ工房や工人が作った「兄弟仏」の可能性もある。寺には現在の富山県小矢部市の村から嫁入りの際に持ち込まれたと伝わっており、日本海側の仏像文化の歴史を研究する上で重要な史料と評価されている。 (堀井聡子)

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