本日、映画『惡の華』公開直前イベントが都内で行われ、井口昇監督、原作者の押見修造、映画評論家の町山智浩、特別ゲストとしてヒロインを務めた玉城ティナがサプライズで出席した。
本作は、累計発行部数300万部を超え、テレビアニメ化や舞台化もされた押見修造の人気コミックを、映画『片腕マシンガール』などの井口昇監督で実写映画化。山に囲まれた地方都市を舞台に、中学生の主人公・春日高男(伊藤健太郎)が、憧れのクラスメイト佐伯奈々子(秋田汐梨)の体操着を盗んでしまったところを、クラスの問題児・仲村佐和(玉城)に見られたことから起こる“崩壊”を描く。
イベント前半で行われたトークでは、押見が井口監督の映画『クルシメさん』に影響を受けて「惡の華」を執筆したことを明かすと、実写映画化の話があったときも「井口監督なら間違いないと思っていました」と太鼓判を押す。井口監督自身も、原作を読んだ8年前から「自分がやりたい」と直談判するなど、二人の関係は相思相愛。
劇中には、原作でも印象的な夏祭りのシーンや、海岸のシーンが映像化されているが、実際は11月後半という夏とは程遠いなかでの撮影だったという。しかし玉城は、海のシーンでは薄着で海に入り、櫓のシーンでもタンクトップに短パン姿で、灯油(撮影では水)を浴びるなど、体当たりで仲村というキャラクターに挑んだ。
井口監督は「まったくなんの文句もなくやってくれました。待機しているときは本当にガタガタ震えているのに、本番になるとキリっとして震えが止まるんです」と役者魂を見たというと、押見も「(玉城演じる仲村に)感動しました。まったくズレを感じなかった。恋をしてしまいました。いまだに恋をしています。映画を観たあと改めて漫画を読み返し『漫画ダメじゃん』と思いました」と玉城を絶賛する。
そんななか、井口監督と押見にサプライズで玉城が登場すると、二人は目を丸くする。導線も変えてバレないようにしていたという玉城は「私服でメイクも自分でしてきたんです」としてやったりの笑顔。井口監督や押見の賞賛に照れつつも「仲村さんのキャラクターは確立されていて、ファンもついている状況のなか、私が演じることで実写ならではのものがプラスできればいいなと思っていました」とプレッシャーよりも楽しみの方が大きかったことを明かした。
また、玉城は出来上がった作品を観たとき「正直自分が仲村さんに近づいているのか不安要素が残った」と語っていたが、2度目を観たときには「作品の世界観の一つのピースになれているのかな」という気持ちになれたという。
町山も「スター誕生の瞬間を見ました」と玉城を称えると「ほかの作品を挙げるのはよくないかもしれませんが、園子温監督の『愛のむきだし』を観てすごいと思ったときと同じような感覚が残りました」と傑作を予感させる発言も。
玉城は「企画から7~8年をかけて映画化された作品。強烈な仲村さんという女性を演じられて嬉しかった。もしほかの人がやっていたら嫉妬していたと思う。そういう作品に出会えたことに感謝します」と思いを述べると、押見も「自分にとってはとても大切な作品。井口監督に影響を受けて描いたものが映画化され、それをまた若い人たちがみて、影響を受けてくれたらなと思います。『惡の華』が映画化されたことで、漫画家として次に進めるような感じがします。読者の方々もぜひ映画をほしいです」と強力に映画を後押しした。
2019-09-15 13:27:00Z
https://news.dwango.jp/moviestage/41234-1909
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