10月も下旬。最低気温が10度を下回る日が増え、朝晩を中心に寒さを感じる季節になってきました。そこで気になるのが身体の冷えです。冷え症のメカニズムや対策、意外なマメ知識を専門医に教えてもらいました。
過ごしやすい気温の季節はあっという間に終わり、寒さとの戦いの日々がやってきます。すでに手足がかじかんでいる人いませんか。今回、冷え症について教えてくれるのは県済生会病院の産婦人科部長、細川久美子医師。人間は内臓が集まる身体の中心部の温度を一定に保とうとするため末端の手足には熱が十分に行き届かず冷えやすいといいます。冷え症を訴える人のほとんどが女性です。
細川久美子医師:「女性は筋肉量が少ない。月経で身体の血液量が少なくなる時期がある(ことが冷え性につながっている)」
ところでみなさん、冷え「性」と冷え「症」違いがあることご存知ですか。実は冷え性は西洋医学、冷え症は東洋医学の考えなんだそうです。西洋医学では冷え性をその人の体質・性質としていますが、東洋医学では冷え症を病的な症状と捉えています。
細川久美子医師:「現代医学は西洋医学が中心だが、冷え症に関しては東洋医学の考えをしたほうがいい」
東洋医学では漢方薬の処方などが治療として行われています。ただ、医学的アプローチだけではなかなか改善しないのが冷え症の厄介なところ。有効なのは身体を冷やさないための地道な生活習慣の改善です。
細川久美子医師:「季節外れの食べ物を食べない。冷たい水を飲まない」
さらに、血行を良くするための習慣も大切です。
細川久美子医師:「入浴する。着込み過ぎで血管を圧迫させない」
本格的な寒さがやってくる前に、温まる生活習慣、試してみてはいかがですか。
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