Jacquardは、Googleの先進技術研究部門 ATAP(Advanced Technology and Projects)で開発された技術。その心臓部となるのは、スマートフォンとBluetooth接続する取り外し可能なJacquardタグ。Konnect-iではストラップ部に収納されています。
このストラップ部には導電繊維が織り込んであり、Jacquardタグと接続することで、その表面上でのタッチ操作が可能になっています。なお、タグはIP54相当の防水性能があり、雨の中でも使用可能だとしています。
ストラップ部のタッチエリアでタップやスワイプをすると、スマートフォンのカメラの起動や、音楽の再生/停止、Googleアシスタントの起動など各種操作を行えます。操作自体は、専用アプリからカスタマイズが可能です。
同じくJacquardを使ったカバンとしては、2019年にサン・ローランがCIT-E BACKPACKを発売していますが、高級ブランドだけに約9万円と高価なものでした。対してサムソナイトのKonnect-iは、実用品として手を出しやすい価格になっています。
Levi’sのジャケットから始まったJacquardの製品展開は、3月にはアディダスのスマートインソールにも使われるなど、徐々に活用の幅が増えてきました。
スマートウォッチでいいのでは？という疑念もありますが、手首の小さな画面で操作するよりも、大きく広い面でジェスチャー操作が可能なら、それに越したことはないでしょう。
ニッチな製品であることは間違いありませんが、既存製品に後付けできる汎用品などの登場も期待したいところです。
source: Google, Samsonite(1), (2)
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