「イタリア文化首都2020」に選出された都市パルマ - ナショナルジオグラフィック日本版

イタリア・パルマのチーズ生産者団体「パルミジャーノ・レッジャーノ・コンソーシアム」の熟練グレーダーが特産チーズの質を確かめる。（PHOTOGRAPH BY AINARA GARCIA, ALAMY STOCK PHOTO）

行くべき理由：五感を刺激するごちそうをゆったり味わいに。

知っておきたいこと：パルマが世界に誇るのは、「チーズの王様」と称されるパルミジャーノ・レッジャーノ、ジュゼッペ・ヴェルディのオペラ、盛期ルネサンスの画家コレッジョによる傑作「聖母被昇天」など数多い。

　都市パルマが位置するエミリア・ロマーニャ州では、パルマハム、モデナのバルサミコ酢、ランブルスコのスパークリングワインなど、DOP（原産地呼称保護）を受けた食品が多く生産されている。したがって、北イタリアのこの都市が2020年のイタリア文化首都（文化財や景観の充実、旅行者へのサービス向上などを目的に、イタリア文化財・文化活動・観光省によって毎年、ひとつの都市を選出）に決まっていると聞いても、驚く人はいないだろう。

　世界最大をうたう竹林の迷路があるマゾーネ迷宮や、16世紀に建てられ、不規則に拡張された未完の建物群のピロッタ宮殿など、現地の会場ではさまざまな催しが予定されている。また、ピロッタ宮殿内にはパルマ最高の美術館である、パルマ国立美術館が入っている。

おすすめの時期：4月～5月

こちらもおすすめ：「クッキング・バケーションズ」が提案する4日間のプログラム「シェフ・マッティアのキッチンinパルマ」（Chef Mattia’s Kitchen in Parma）で、地元エミリア・ロマーニャ州の食材でつくる料理（中には手作りパスタも）を学べる。

参考ギャラリー：いつか訪れたい世界の旅先25（画像クリックでギャラリーページへ）