「フルトヴェングラーの風景」(飯田昭夫著)が記す1945年1月23日のベルリン・フィルハーモニーの演奏会。すでにすさまじい空爆にさらされてドイツの敗色が濃い中で、焼け残ったホールを転々としながら演奏活動を続ける楽団の姿は壮絶の一語に尽きる。
聴衆とのつながりも「生身の人間同士の運命共同体そのもの」だった。ベートーベンのバイオリン協奏曲を演奏した44年の録音があり、聴くと希望を与えるように明るい。戦中最後のコンサートは、降伏の3週間ほど前の45年4月16日。ソ連軍の砲火が間近に迫っていた。
この故事からも、新型コロナウイルス対策でドイツ政府がフリーランス支援を含めた芸術家への巨額支援を発表し、文化担当相が「芸術家は私たちの生命維持に必要不可欠な存在だ」と述べた覚悟に納得いく。むろん日本も芸術は豊かな国だが、生活文化と密接すぎるせいか意識することは少ない。
秋に本県で開催予定だった国文祭・芸文祭が来年に延期。準備、練習を重ねた関係者の衝撃は大きい。だが私たちに文化がなぜ必要か、考える時間が増えたと前向きにとらえよう。見るだけという人も、本県文化の共同体にいる意識を持つともっと楽しめる。
"文化" - Google ニュース
June 24, 2020 at 04:06AM
https://ift.tt/2NoVFph
文化はなぜ必要か - Miyanichi e-press - 宮崎日日新聞
"文化" - Google ニュース
https://ift.tt/33JSEW7
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update
Bagikan Berita Ini
0 Response to "文化はなぜ必要か - Miyanichi e-press - 宮崎日日新聞"
Post a Comment