文大統領、慰安婦団体の不正疑惑で「寄付金文化見直す契機に」 - KBS WORLD Radio News

Photo : YONHAP News

文在寅（ムン・ジェイン）大統領は、寄付金の不正流用疑惑が持たれている慰安婦支援団体の問題に初めて言及し、市民団体と寄付金のあり方を見直す契機にしたいとする考えを示しました。
文大統領は８日、大統領府青瓦台で開かれた首席秘書官補佐官会議で、与党「共に民主党」の議員として当選した尹美香（ユン・ミヒャン）氏や尹議員が代表を務めた慰安婦支援団体「正義記憶連帯」の不正疑惑について、「市民団体の活動のあり方を顧みるきっかけとなった」と述べました。文大統領は、「寄付金がどのように使われるのかがわかれば、寄付文化の成熟にもつながるはずだ」としたうえで、「寄付金の総合システムを構築して、寄付金や支援金の募金活動の透明性を根本的に強化していく」と明らかにしました。
一方で、文大統領は、「慰安婦運動の大義は堅く守るべきだ」として、 毎週水曜日に日本政府に公式な謝罪と法的賠償を求めてソウルの日本大使館前で開かれている「水曜集会」など、これまでの市民団体の活動そのものを否定することはできないとする考えを示しました。文大統領はまた、「慰安婦運動は現在進行系で、被害者の傷は癒えておらず、誠意ある謝罪や和解にたどり着いていない」として、「今回の試練が、慰安婦運動を発展的に昇華させる契機となることを期待したい」と強調しました。

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June 09, 2020 at 06:58AM
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