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霞ヶ浦のコイ食文化紹介 市歴史博物館で企画展 - 読売新聞

 かすみがうら市坂の市歴史博物館で、霞ヶ浦のコイの食文化に焦点を当てて紹介する企画展「こいする霞ヶ浦」が開かれている。当初は4月25日から開始予定だったが新型コロナウイルスの影響で休館となった。県の独自基準などに基づき同館が5月12日に再開し、企画展も23日から始まった。

 同館学芸員の千葉隆司さん(49)によると、土浦市の上高津貝塚では縄文時代の遺跡からコイの骨が出土しており、霞ヶ浦のコイは同時代から食べられていたという。江戸時代に大名らが宿泊した稲吉宿(今のかすみがうら市内)の本陣のメニューにもコイ料理が登場する。霞ヶ浦の沿岸48港に関する8か条の連判状「四十八津の掟書おきてがき」(1650年)は1か条に、乱獲を防ぐためコイの漁期が定められている。

 水戸光圀公は生きのいい霞ヶ浦のコイを食べるため、コイの口の中に茶葉を詰め、カゴで隠居宅(今の常陸太田市にある西山荘)まで運ばせたというエピソードも残る。戦後、洋食化が進むと天然物から養殖物に転換が進み、長野県佐久地方など全国に出荷されるようになった。魚食が敬遠されがちな最近は、養殖ゴイの餌の主原料を魚粉から発酵大豆に代え、泥臭さをなくして人気復活を目指す養殖場もあるという。

 漁業権を持ち、絵が売れない時期は霞ヶ浦のコイを捕獲して食いつなぎ、鋭い観察眼で生き生きとコイを描いた昭和の画人・小林恒岳の作品などが展示されている。千葉さんは「感染の懸念がなくなれば、講演会で詳しく解説しコイ料理の試食会も開きたい。残念だが、今回はマスク着用で手指消毒と検温にご協力いただき、展示を観覧してほしい」と話している。7月5日まで。入館料などの問い合わせは同館(029・896・0017)。

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