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農家レストラン 提供メニューで役割に違い 目的踏まえ後押しを JA共済総合研究所 - 日本農業新聞

 JA共済総合研究所は、農家レストランが農村再生に果たす役割は店のメニューの傾向で分かれるとするリポートをまとめた。

 伝統料理が中心の店は、西洋料理の店と比べ食育や暮らしの伝承など非経済的な役割への意識が強い傾向があった。伝統料理が中心の店は経営面が課題で「文化を伝えることの価値を踏まえ、支援などを議論する必要がある」と指摘。西洋料理の店は収益性の高い経営モデルになり得るとした。
 

伝統…食文化の伝承 西洋…経済性優れる


 食文化による地域再生が盛んな山形県の4地域16店を調べた。農家が営む店の他、自家農園を持つ料理人の店や第3セクターなどが地元食材を活用し農家が関わる店も対象とした。16店のうち、地域の伝統的な料理を中心に提供するのは7店でいずれも農家が経営。その他の9店は西洋料理などで、うち8店は料理人が主体だった。

 農家レストランの役割や経営実態を聞いたところ、「地元の食材の活用」「観光への効果」などは共通していた。

 伝統料理の店は、これに加えて、「地域の食文化を核とした食育」「地域の暮らしや文化の伝承」など非経済的な役割を重視していた。店の収益は生計の柱ではないことが多く、所得に課題を感じている店も複数あった。

 西洋料理などの店は、大半が店を生計の柱とし、自らの生産物の販路と位置付けていた。売上高も比較的大きく、経済性に優れていた。

 共済総合研究所は、農家レストランが性質の違いに応じた発展方向があると指摘した。伝統料理の店は経営に課題があっても「地域独自の暮らしの文化を守る」点で重要な役割があり、支援を検討する必要があるとした。

 西洋料理などの店は、「経営的に潤う農業を創造する可能性がある」ことに注目した。収益性の高いビジネスモデルとして、若者の新規就農に生かすことに期待を示した。

 リポートを執筆した大友和佳子研究員は「農家レストランの経営規模は小さいが、地域を持続させたい思いで営む人が多い。地域活性化では経済に加え、コミュニティーや文化の問題も大切だ」と強調する。
 

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May 18, 2020 at 09:37AM
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