障害者の文化芸術国際交流事業実行委員会
3日間で約5,200人が来場!ジャン=マルク・エロー元仏首相も登壇
障害者の文化芸術フェスティバル
滋賀でグランドオープニングが開催!
障害者による舞台芸術の公演やバリアフリー映画祭、近年国内外で高い評価を受けているアール・ブリュット(※)展など、障害者等の芸術表現に触れることができる「障害者の文化芸術フェスティバル」のオープニングイベントが、2月7日(金)~2月9日(日)の3日間、滋賀県大津市で開催されました。
フェスティバルには、3日間で約5,200人の方が来場し、オープニングスピーチでは、滋賀県の三日月大造知事が、「見ること、感じることを自由な形で表現するこの芸術活動を、障害者福祉の父、糸賀先生らが滋賀から生み出し多くの方が繋いできた。私たちがそれを世界に広げていきたい。」と強く決意を語りました。
(※)美術の専門的な教育を受けていない人たちにより、感性に基づき個性的かつ独創的な方法で作られた絵画や造形。
国内外の専門家を招いた「ワールドフォーラム」では、フランスのジャン=マルク・エロー元首相や青柳正規前文化庁長官らが登壇し、アール・ブリュットの社会的意義等を議論されました。また、障害者の文化芸術活動を推進する知事連盟と議員連盟が一同に集まり、2020東京大会に向けて更なる推進に取り組むことも宣言されました。
美術展では、滋賀県出身の西川智之氏をはじめとした日本とアジアの作家33人による約500点もの独創的な作品に、多くの来場者が魅了されたほか、舞台芸術の公演では、「瑞宝太鼓」(長崎県)や「湖南ダンスカンパニー」(滋賀県)、「石見神楽 いわみ福祉会芸能クラブ」(島根県)など、全国から有数のパフォーマーが集結。郷土芸能、音楽、ダンスなど、多彩な舞台芸術が披露されました。
訪日外国人を対象とした体験プログラムでは、滋賀県での障害者による造形活動の礎でもある信楽青年寮や信楽の町並みを探索したのち、信楽青年寮の寮生とともに粘土造形を体験しました。
本フェスティバルは、今後、令和2年度から3年度にかけて全国各所を巡回し、フィナーレは再び滋賀県で開催される予定です。2020東京大会の開催を機に、障害者による文化芸術の魅力を国内外の多くの方に伝えていきます。
■フェスティバルの今後の開催スケジュール
令和2年 5月 九州ブロック(長崎県)、8月 東海・北越ブロック(新潟県)
9月 中国・四国ブロック(鳥取県)、10月 北海道ブロック(北海道)
令和3年 7~8月頃 関東・甲信ブロック(会場未定)
10月 東北ブロック(岩手県)
令和4年 2月 グランドフィナーレかつ近畿ブロック(滋賀県)
※詳細は公式ホームページをご覧ください。
(https://artbrut-creation-nippon.jp/)
■滋賀県での障害者の文化芸術活動について
フェスティバルのオープニングおよびフィナーレの会場となる滋賀県では、「日本の障害者福祉の父」と呼ばれる糸賀一雄氏らの実践活動により、戦後まもなくから障害者による造形活動が始まりました。県内での造形活動の広がりや作品展示等による魅力の発信等により、滋賀県は「芸術を通じた共生の発信拠点」として国内外から注目されるようになります。2010年にパリで開催された「アール・ブリュット ジャポネ」展や2017年の「ジャパン×ナント プロジェクト」に代表される展覧会では、滋賀県出身の作家の美術作品や本県で活動されるパフォーマーによる舞台芸術が高い評価を受けています。
プレスリリース詳細へ https://kyodonewsprwire.jp/release/202002126726
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February 12, 2020 at 06:18PM
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